【日本を代表する発酵食・味噌】
毎日の味噌汁や、味噌炒めなど日本の食卓には欠かせない調味料・味噌
今や“Miso“として世界中で健康食としても知られ、各国のアジア食品店のみならずスーパーマーケットでも見かけるようになった。
2021年末にフランスに引っ越してきた私たち。
日本では毎朝、具沢山味噌汁を飲んでいたので早速フランスでも味噌を購入!
しかし、購入した味噌が馴染みのない甘さの強い味噌が大半…
そんなショックもあり、2022年1月に自分達で味噌作りをすることに!
今回参考にしたHP⇨マルカワみそ
【手作りすることの意味】
私たちは生活に必要なものを「買う」より先に「自分達で作れないか?」と考える。
味噌作りもその一つ。
食べるものは特に「自分で作ってみる」と言うのを大切にしている。
理由は様々だが、自分が口にするものの原材料を知り、自分で選択し「安心して食べられるもの」を日頃から食したいと言う思いが強い。
冷凍食品、スーパーの惣菜、〇〇の素など便利なものがすぐに手に入る世の中。

でも、その原材料ラベルを読むと、聞いたこともないカタカナの添加物が列挙されていることがわかる。
知っている名前の材料があっても、それがどのように育てられた物なのか?どのように処理されているのか?
末端の消費者である私たちには正確に知る術は少ない。
そこで、「自分で作ってみる」になるわけだ。
味噌を例に取ってみる。
原材料の大豆はオーガニックのものにするのか?どの国で作られたものにするのか?
麹には、米麹・麦麹・豆麹があり、さらにその割合によって味わいが変わってくる。
さらに麹も自分で作るのか?スーパーで購入するのか?麹屋さんで購入するのか?
全ての材料はオーガニックにするのか?価格重視にするのか?
もちろん、作り方の基本は守らなくてはならない点も多いが、自分でコントロールできる部分は多い。
そのコントロールできる部分に「自分で選択した」という信頼が加わる。
また、自分で作ってみるとどのようにその食べ物が作られているのかが分かる。
2020年に初めて日本で味噌作りキットを購入し、オンラインレッスンを受けながら味噌作りを始めた。
確かに、前日から大豆を浸水させたり、3時間大豆を煮たり、10ヶ月発酵するのを待ったりと、時間がかかるのが味噌。だが、意外と簡単に作れることが分かった!
初めはただの食材の列挙だったものが、10ヶ月発酵するとよく知っている味噌になる。その過程はなかなか面白いものだ。



【ゼロウェイストへの道】
自分で作るとさらに利点が。
それがゼロウェイスト。
考えてみて欲しい。毎回味噌が無くなる度にプラスチックの袋や容器に入った味噌を買うと、
1年間に平均で7ー8個の味噌の容器が各家庭から捨てられていることになる。(参考リンク)
これが、自分で作ることによって毎回自宅の保存容器から味噌を使用すれば、その分の容器のゴミは出なくなる。
もちろん、家の近くに味噌屋さんがあり、毎回自分の容器を持参して購入できる人もいるが。
私たちは、味噌・糠漬け・塩麹・醤油麹・ピーナッツバター・グラノラ・パンケーキ・クッキー・ベーグルなどを
手作りしていたので、これらを毎回購入する時にでるゴミはゼロだ。



各原材料を購入する際は、できる限り量り売りのお店で購入するか、大容量のものを購入しパッケージの消費量を減らす。
多くの原材料は、他のものを作るのにも必要になるので無駄になることはほとんど無かった。
さらに、自分で作った何かを、自然素材のパッケージなどで可愛く包めば、
プラスチックフリーでアレルギーのある人にも安心して渡せるプレゼントの出来上がり!
なんでも出来合いのものが手に入る便利な現代。
これを機に時間を作って何か手作りする経験をしてみるのはどうだろうか?
そんな時間も楽しめるのが“SlowLife“の勧めでもある。