【サステイナブル・インタビュー】Vol. 3 身体に優しいおやつ作り〜おやつ屋Cache Cache 大川理恵さん〜

女性がスコーンを持って立っている

サステイナブルなビジネスをしている方や生活をしている方にお話を聞いていく、サステイナブルインタビュー

第3弾*埼玉県久喜にあるおやつ屋CacheCacheさんのオーナー大川理恵さん。
体に優しいおやつと、その可愛らしいお店へのこだわりとは?

CacheCacheさんのおやつは体に優しいおやつばかり。

埼玉県産小麦粉に国産の菜種油、バターと白砂糖は不使用でお豆腐をメインにしたマフィンがたくさんの味で楽しめます。

また、卵を使用する台湾カステラなどは埼玉県の平飼い卵を使用。

「自分や大切な人に食べさせたい物かどうか」という基準で材料を選ぶという大川さん。

元々看護師として働きつつ、「自分が作ったものを提供したい」という気持ちから、布小物作家として活躍されていた大川さん。

神奈川県から埼玉県への引っ越しを機に、布小物作家からお菓子作りに没頭した。

しかし徐々にバターやクリームを使用したお菓子に対して「自分が食べたい気持ちがしなくなっていった」と。

そんな時に見つけた『バター、白砂糖を使用しないおやつのレシピ』本。

初めは「バターを使わないお菓子は絶対美味しくない!」と思っていたが、一度クッキーを作ってみたら、焼き上がったクッキーが冷めないうちに半分食べてしまうくらい美味しかったそう。さらに、「お腹はいっぱいだけれど重くないと感じた。」

「身体がすんなり受け入れて、食べていいよ」と言ってくれていると感じたと語る大川さん。

この経験から自分の「美味しい」という感覚と「身体が受け入れてくれる材料」で作る「体に優しいおやつ作り」が始まった。

マフィンに関しては、基本の生地は植物性のものしか使用していないので、加える具でヴィーガン対応になったりならなかったりする。

ーおやつ屋としての遍歴

看護師として働いている時に、ロッカールームで自作のおやつを無人販売することから始めた。
同僚も楽しみにしてくれていて、さらに自分でも「売る」ということに楽しさを感じ始めていた。

知り合いのお店のスペースを間借りして週2回のおやつ屋CacheCacheを開店。
「おやつ屋」週2日、「看護師」週4日勤務で満足していたが、間借りしていたスペースを借りられなくなった際に、テナント賃貸の話が浮上した。
その時に「100%看護師に戻るか、100%おやつ屋になるか」の選択が迫られる。

「自分はどうしたいのか?」を自問自答し、「お菓子屋さんがやりたい」という心の声に素直に従って、看護師を辞めお菓子屋さんをする決意を固めた。

その後、自宅横を増築し今のCacheCacheに至る。

ー「3坪の城」に込めたこだわり

お店の名前にもなっているCacheCacheはフランス語で「かくれんぼ」という子供言葉。今回の自宅増築の際には大好きなフランスの要素をふんだんに取り入れた。

千葉県一宮にある「建築集団 海賊」さんにお願いし、自分のイメージを伝え、職人さんが想像を超える遥かにいいものを作ってくれたとのこと。

ー身体に優しいおやつに込めた想い

材料に関しては、「自分や大切な人に食べさせたい材料であるか」が重要であるが、全てオーガニックのものにすると価格が高くなり「おやつ」という価格帯から離れてしまう。
なので妥協点を見つけ、全ての基礎となる生地には妥協せずに埼玉県・国産のものを使用。

CacheCacheさんのおやつは、しっかり食べ応えはあるけれど、食べ終わった後に重さがなく、いくらでも食べられる。

大川さんの理想は、徐々に甘いものを身体が受け付けなくなった大人でも、食べ終わった後に「もうちょっと食べたい」と思えるおやつを作ること。

また、商品にはアレルギー対応の記載があるが、「違う食の選択の人たちが、テーブルの上の同じものをみんなで食べて、美味しいね」と言えるのが理想。

アレルギーがあるお子さんが「〇〇が食べられないから、美味しいものが食べられない、つまらない」と思ってほしくないと。

「〇〇が食べられなくても、変わらず美味しいものは食べられる」と思って欲しいという思いもある。

ービジネスの大変さと乗り越え方

今回のパンデミックによる影響はほとんどなかったが、今までビジネスとして大変だった時はお客さんの言葉に元気をもらい頑張ってこれたとのこと。

実は、製菓学校を出たわけでもなく、おやつ作りは独学。

ビジネスとしても長期スパンや資金繰りを考えてやってきたわけでもない。

「まずは自分のやりたいことを、自分のできる範囲のことから動いた。そして動き始めると、どんどんチャンスをくれる人に繋がったりして流れに身を任せてここまで来た。遠くばかりをみて、「遠いな」と思っているだけではなく、足元を見てできることから動くのが大事。」

「その流れの中にも大変なこと、不安なこと、たくさんあるけれど、どちらの道を選ぶかは『正しい』方ではなく、『ワクワク』する方を選ぶようにしている。

ワクワクする方を選んでも、心配ごとは消えないから「なんとかなる」と思ってきたらなんとかなった。」と笑いながら語る大川さんからは今の仕事を心から楽しんでいることを感じられる。

ーお店のエコな取り組み

サステイナブルなビジネスとして、地産地消・オーガニックの材料・自分の手の届くビジネスをという視点とともに、小さい一歩だがゴミ削減のために持ち帰りの紙袋を有料化した。

有料化した紙袋にもこだわりが。昔お魚屋さんが使用していた、蝋引き袋を販売。
生分解性素材で、厚みもあり水分・油分を弾くので何回でも使用が可能。お客さんもマイバッグ持参の方が多い中、プレゼントの際にはこの蝋引き袋を購入される方が多いとのこと。

ーCacheCacheとしての今後の予定

今後は、「CacheCacheと一緒に作るお菓子教室」の開催を検討中。お菓子を作る技術を学ぶのではなく、お菓子作りを通して一緒に話ができる場を提供したいと語る。
パンデミックで交流の場が設けにくい今だからこそ、お菓子を学びながら楽しく話ができるお菓子教室の開催は甘いものとともに、心も満たされるだろう。

CacheCacheさんのおやつは久喜の店頭はもちろん、BASEのオンラインショップでも購入可能。

お店は不定休なので、行かれる前にインスタグラム・Facebook・ブログでお休みを要確認。

インスタグラムのストーリーズのみで次の日のおやつのラインナップが確認でき、取り置き予約が可能。お子さんがいて何時に行けるかわからない!仕事で行くのが遅くなる!という方はぜひご予約を!

インスタグラム⇨https://www.instagram.com/cachecache.oyatsu/

Facebook⇨https://m.facebook.com/cachecache.oyatsu

ブログ⇨https://oyatsu1102.exblog.jp/

BASEオンラインショップ⇨https://oyatsu.theshop.jp/


インタビュー動画はこちらからご覧ください⬇️

インタビュー全編をお聞きになりたい方はこちらのPodcastからご視聴ください⬇️

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