日本全国でサステイナブル・循環可能な暮らしを実践されている方や、ビジネスをされている方たちへインタビューをしていく
「サステイナブル・インタビュー」Vo.1
東京・吉祥寺にある一軒家アトリエ
「暮らしとたべごと ふたつの木」
オーナー・ライフデザイナーの林愛さん
私達も大好きなヴィーガンドーナツだけでなく、
食を通して愛さんが伝えたい事とは?
ーふたつの木開店のきっかけとは?
Chii:2012年にこちらをオープンされたとのことですが、そこに至った経緯は?
愛さん:前職は病院で管理栄養士を4年半ほどしていました。その後結婚を経て、3.11があった時に人生に大きなインパクトがあった時に「いつかやりたいな」と思い描いていたお店をやるっていうことと、自分のやりたかったことを、いつかは来ないから今やらなくちゃという気持ちが大きくなったんです。
元々家を建てていて、最初は料理教室でもやりながらいつかお店がやれたらいいなというヴィジョンで計画していたのを、急遽最初からお店を開けるという方向にシフトしてお店を開けました。
Chii:そうだったんですね。だから料理教室ができるようにオープンキッチンにして?
ーヴィーガン料理について
Chii:私達が愛さんのドーナツを見つけたのは、ヴィーガンていう切り口でした。でも私たち元々ヴィーガンではなかったですし、今フレキシタリアンなんです。(家ではヴィーガンでも外に出るときや体が欲するときは動物性の食事も頂く)
日本でヴィーガンのお店って言うと、ヴィーガンだけ。他のお店は全部にお魚やお肉、乳製品が使われてしまうんです。なので他の人、家族とご飯に行くとなった時に選択ができないというのがありました。私たちは海外にいた時からヴィーガンを始めているので、海外はどこのお店もヴィーガンオプションとしての選択があったんです。それが嬉しくて、ヴィーガンじゃない友達とカフェ行けるんです。
初めて愛さんのドーナツを見せていただいた時に、「これはヴィーガンです、これはヴィーガンじゃないです」とオプションとして選べたのがとても嬉しかったのを覚えています。
ースピード感のある現代について
Chii:ちょっとスピード感のある現代のなかで、立ち食いソバ屋さんが流行ったりとか、食に対する皆さんの重きの置く場所っていうのが、優先順位的に経済発展するなかで、下がって行っていると思うんですけど、どう思われますか?
Chii:今のすごい嬉しいです。私達も気づくタイミングがあって、愛さんにも気づくタイミングがって、そのタイミングって人それぞれだなって思っているので。私達のライフスタイルに関して、ちょっと前までは頑張って、「とっても良いんだよ!」って頑張って伝えていたんですけど、なんか「いっか」ってなって(笑) そのきっかけの時に聞きに来てくれる位置にいれればいいのかなぁって思ってます。
ーカフェについて
愛さん:今カフェは不定期になっているんですけど「これをやりたい」って思った時にやっています。
前はランチと喫茶がメインで、ディナーは予約制で。その時はケータリングとかもやってました。
ケータリングは会社にお弁当とか、撮影現場にとか、雑誌の撮影とかをやらせていただいてました。
Chii:それが私としては見ていて、勇気を頂くというか。やりたいけどできない。でもとりあえずやってみたらいいじゃんみたいな。
その一歩をやっている方を見ると、「あ、とりあえずやってみればいいんだな」ってすごい思います。
愛さん:もう失敗の数、数知れずですから。本当に(笑)
愛さん:そういうなんか、弱ってたりしんどい時こそ、”食”だったりとか人との関わりだったりていうのが勇気をくれるから、場があるとか、そういう人がいるとか、食べたら元気になるものがあるとか。すごくやりがいがあるなって最近やっと思えるようになりました。
ードーナツ販売について
愛さん:そう!なんか箱を開けた瞬間から感じるパワーみたいなのとか、丁寧に包まれているとか、目に見えるだけのものじゃないけど、感じるでしょ?そういう所に宿るものを大事にしたいっていうのがあって。あれをドーナツでできたらなって思ってます。
愛さん:リピーターは地域の方が多いですね、あとはヴィーガンとかのキーワードで見つけてきて、横浜とかから来てくださったりもありました。
ー保育園の給食事業について
ー地域に根付く活動ーWonder Garden Musashinoー
愛さん:はい、活動し始めています。地域に根付いて生きるっていうのをずっと避けてきたんです。
この土地に30何年住んでいるんですけど、なんだか怖かったというか。
小学校が私立だったので地元の友達が元々、小さい時から居なかったていうのもあるんですけど。
お店を始めてそういう繋がりが少しづつ出来てきて、自分がそういう場をもっているっていう事をどうやって生かすかっていうのが自分の中で納得するまで、時間がかかって。
必死に頑張って、焦っていたから「なんとかしなくちゃ」って。外に出ようとすることもあったし。やっとその気持ちがふっと後ろに引いて、「私は元々何を持っていたんだっけ?」って。
「足りない足りない」って色々な物をつけ足そうとしたりとか、「こうじゃなくちゃ」ていう周りの目を気にしたあり方を一生懸命やったけれど、疲れ果てた先にあったのは、やっぱり自分の手にある物を活かして生きていくのが一番いいなっていうこと。
地域にも根ざしていくのもその一つで。今支えてくれている友人とかと一緒にできる事を探してのもいいなってやっと思えるようになって、そうしたら園の方も地域と繋がって、子供達が行ける畑があるとか、そういう商店さんと繋がるとかっていうのも考えていらっしゃると聞いたので。
やっぱり未来を感じる子供たちと、もちろん大人も、まだ人生がいっぱいあるから、豊かに暮らして、生活しているだけでハッピーになる地域にしたくて。
グリーンで繋がっている友人たちと色々考えています。
ーSALON utenaについて
Chii:セルフケアになる日常生活大事ですよね。
あとは、SALON utenaはどうですか?
ー場を作る
Chii:もうちょっと時間かかりそうですね
愛さん:それもそれでいいんですよ。
Chii:もう一個EDEN
が?
ーEDENとEDENHOME
愛さん:それは元々祖父母がお庭をやっていたのを小さい時から見ていて、ブルーベリーとかブラックベリーとかを摘んで食べたりっていうのを、小さい時からそういう経験をしていたっていうのがあったのでそこに戻っていったていう感じはありますね。
ーコミュニティの場としてのオンラインサロン
愛さん:今はちょっとお休み中だけど、無料と有料のオンラインサロンをやっていた時期もあった。
自分が女性としてどうやって生きていきたいのかっていうのを問い続けていた5年位だったので、そこにおいてシェアしたいことが多かったのでオンラインサロンをやっていました。でも最近はもう女性とか男性とかじゃないっていう。やっぱり人間ていう。もちろん役割の差はあると思うけれど 必要な事は男女変わらずだし、子供も大人も同じだしっていう所に考えが最近は行きついています。
愛さん:やっぱりオフラインで、リアルで会えないっていうのを、オンラインサロンでサポート・カバーしてくれるものだから。
今はお店の商品とかサービスっていう所に集中している所があるので、そっちまで手が回らないですけど(笑) またなんかやれたら楽しいなって思ってます。
ー大好きなStand FM
愛さん:そうだった!それもありましたね。大好きなのあの感じが!最近全然できてなかいですけど。
私も`ながら族`で、家事をしながらラジオ聞くとか、勉強しながら音楽聞くとか、耳から入るのが好きなんですよね、話すのも好きだし。気づきがあったらシェアしたいし。なんか落ち着きません?
Chii:最近それを理解しました、こうやって発信するようになった時に。昔は自分の声が嫌いではないけれど「なんか違うな」って思っていたんですけど、メンテナンスですよね。しっかり心から何かを伝えるとか、普通に話しているみたいに自然体に話せるって心地いいなって思います。
でもなかなかそういう場を持つことってないじゃないですか。普通の人って。そういう意味でも一個気づきの場としていいですよね。
ービジネスとしての大変さと乗り越え方
愛さん:そう背負っちゃうんですよね。でも、そこを勇気を出して「こうしてほしい」って言うっていうのが上手く乗り越えるコツかと思います。
ー皆さんへのアドバイス
Chii:最後になりますが、今回サステイナブルインタビューとして、私も含めてサステイナブルとか身体に大事なことをするとかを今後ライフスタイルとして取り入れたい方とか、ビジネスとしてお店としてやっていきたい方にアドバイスはありますか?
ー今後のビジョンは?
Chii:今後のふたつの木としての展開としてのヴィジョンはどうですか?
愛さん:ドーナツをもっと広いエリアに届けたいのと、やっぱり空間を届けたいのでEDEN HOMEのほうを整えて。人が(今ちょっとしづらいけど) 心が緩んで集える場を持ちたいなと思っています。あとは色々な商品をプロデュースしたいなって思っています。
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