プラスチックフリーなランチタイムを過ごすには?

その話に入る前に、嬉しい話題を一つ。2019年6月の始めに環境省が、レジ袋の有料化を法令として制定する方針を発表しました!まだ法令は制定されていませんし、完全に禁止というわけではなく、数円の有料化というところに留まっています。さらに、世界の中ではかなり遅れたスタートではありますが、政府としてプラスチック問題に動き始めた小さな、でも大きな一歩ではないかと思います。これからも、こういう話題が沢山の人の間で共有され、プラスチックを使用しない消費者が増えてくれることを願っています。

今回は「ランチタイムにどの位のプラスチックを使用していますか?」です。

皆さん少し考えてみてください、どうでしょう?
ランチだと色々な環境の方がいると思います。自分でお弁当を持参する人、社員食堂で食べる人、コンビニに買いに行く人、レストランやカフェなどで外食する人、家で食べる人…しかし、誰一人として上記の質問に「ゼロです」と答えられる人はいないと思います。
お弁当箱は素材は何ですか?仕切りやラップを使用していないですか?社員食堂や外食の場合、使い捨て食器類やおしぼりは使いませんでしたか?コンビニに至っては、プラスチックで無いものを探すほうが至難の業ですね。家で食べる方も、食材はプラスチックの包装がされていませんでしたか?冷凍食品は特にプラスチック包装が欠かせません。どうでしょう?ランチ一食で私たちはどれだけのプラスチックに頼っているのか浮き彫りになります。

駅弁
プラスチックカトラリー
プラスチックお弁当箱

世界の使い捨てプラスチックに対する動き

レジ袋に関する世界の動きは前回のブログで紹介しました。かなり多くの国が、法令で禁止や課税、地域ごとに対策をしていましたが、使い捨てプラスチックに代表される、食器類やストローに対する動きはどうでしょう? フランスでは、2020年の法令で完全禁止を制定する予定です。また、EU・カナダ・コスタリカでも2021年を、インドでは2022年を目標に禁止の法令を制定予定、中国では2013年に法令が制定されています。イギリスではプラスチックのストローと綿棒が禁止される予定です。また国の法令レベルではないですが、地域や州ごとに規定がある国もあります。ニューヨークが一例ですね。私の住んでいるメルボルンでは、多くのマーケットやイベントなどの際に、BioPakという会社が作っているリサイクル・堆肥可能な素材で作られた、食器類や紙のストローを提供する屋台やお店がとても多く見受けられます。
Biopakコンテイナー
Biopak食器
写真提供:BioPakWebsiteより
BioPakストロー

プラスチックを使用しないランチタイムを過ごすには?

ただ、やみくもにプラスチックダメですよ!と言っても、じゃあどうしたらいいの?と思うかと思いますので、出来る限りのアイデアを書いてみました。
1, お弁当箱は木やステンレス製の物にする
2, 常に自分用の食器類を持ち運び、使い捨てパックや食器類を断る
3, できるだけ店内で食事を取り、プラスチックではなく陶器やガラスの食器類を使用する
4, コンビニで買い物をせずに、できるだけ自炊や自宅から持参する
5, 紙や竹でできた持ち運び用食器やストローを使用する
こんな感じでしょうか?日本の企業やお店は「お客さんの事を考えて」便利になるように使い捨ての食器類を提供しています。また、衛生面も考慮して使い捨て、さらに、プラスチックの個包装がされたものを提供しているのです。これらの意識を変えないことには大きな変化にはならないかもしれませんが、私たち一人一人が今できることは、「消費者として、何を消費するのか考える」ことだと思います。

木製お弁当箱
木製カトラリーセット

自分たちができる事を少しづつでもやり続けるのが、私たちの住む地球にとってとても大切なことです。
私もまだまだプラスチックの商品を手に取らざる負えないこともあります。しかし、それに気づき少しでもその機会を減らす努力をしています。そんな消費者の方が日本でも増えたら、社会が変わっていくと信じています。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *