【知られざる事実】リサイクルされたはずのペットボトル…その行方知ってますか?


前回の記事で、プラスチックフリーへの必需品5点を紹介しました。皆さん少しでも実践できることがあったでしょうか?
今回はペットボトルについて少し詳しくお話しようと思います。

水色と緑色の水筒

 

皆さん、少し立ち止まって一週間を振り返ってみてください。ペットボトルの飲料水などを購入しましたか?もし購入していたら何本購入しましたか?   飲み終わったボトルはどうしましたか?道端のごみ箱に捨てましたか?それとも家で飲んでリサイクルのゴミ箱に捨てましたか?その際、中身を洗ったりキャップとラベルを外して別々に処理しましたか?

日本では、年間227億本のペットボトルが消費されています。227億本です! 一人当たりだと、年間178本消費している計算になります。そのうち90%が ”リサイクル” として回収されていますが、その ”リサイクル” も10%程度しか再度ペットボトルとして流通しているものは無いのです。
では、その他の ”リサイクル” はどう処理されているのでしょう?

プラスチックボトルのごみの山

 

一つは、燃焼させて熱や発電に利用したり、原料である石油などの燃料に変えて再利用されています。完全に燃焼させていて、燃料として利用しているため ”リサイクル” とは少し違います。また、プラスチックを燃やした際の化学製品を含んだ煙を、私たちが全く吸っていないとは限らないですよね?

もう一つは、海外への輸出です。ペットボトルが汚れていたり、不純物を含んだペットボトルは、上記どちらの処理も難しいため、主に中国に輸出されていました。しかし、2017年に中国がこのプラスチックの輸入を禁止しました。”チャイナ・ショック”や”中国ショック”という言葉を聞いたことがないでしょうか?中国がプラスチックの輸入を禁止、またマレーシアやタイもこれに続き輸入禁止や量の制限を発表したため、現在日本にたくさんのリサイクルすることのできない、ペットボトルを含めたプラスチックゴミが溢れかえっているのです。

今までプラスチックの処理を輸出に頼っていたため、日本には処理工場があまりにも少なく、その技術もあまり進んでいないのが現状です。

水色の水筒

 

では、今この瞬間から私たちができることは何か?
ペットボトルの購入を控えてみるのはどうでしょう? 水筒に、自宅からお水やコーヒーなどを入れて持ち歩く。そして水筒の中身がなくなったら、給水機やお店で自分の水筒に入れてもらって、また持ち歩けばペットボトルの飲料水を買う必要がなくなりますよね。
また、コーヒーやジュースなどはテイクアウトしないでお店でグラスで飲むのも一つの解決策になります。

実際、至ることろにコンビニや自動販売機がある日本では、給水機を探すほうが大変かと思いますが、ペットボトルを購入せずに、給水機を増やして欲しいという姿勢を示せば、段々政府や企業が動いてくれるかもしれません!
”買い物は投票だ”という言葉を以前聞きましたが、本当にその通りで、何にお金をかけるか、消費者一人ひとりの行動が今後の日本を変えていくと思います。

緑色の水筒

 

色々お話ししましたが、少しでも環境問題や、自分たちの出したゴミがその後どこに行くのか、ということを少しの時間でも良いので考えていただける機会になったら嬉しいです。
自分のできる範囲で、少しづつ変えていけるといいですね。

情報元:Greenpeace
    クローズアップ現代+

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